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東京大学准教授

武田 将明

1974年生まれ。東京大学総合文化研究科准教授。デフォー『ロビンソン・クルーソー』やスウィフト『ガリヴァー旅行記』など18世紀イギリス小説を研究しているが、日本とイギリスの現代文学にも関心がある。〈小説〉であることに負い目を感じつつ、それでも〈小説〉せずにはいられない、そんな奇妙なジャンルがなぜあるのかを考えている。評論に「囲われない批評―東浩紀と中原昌也」(『群像』2008年6月号)、「自分自身からの亡命者(エグザイル)―『水死』と晩年性」(『早稲田文学』4号、2011年9月)、翻訳にデフォー『ロビンソン・クルーソー』(河出文庫、2011)、著書に『「ガリヴァー旅行記」徹底注釈』(富山太佳夫、原田範行、服部典之との共著、岩波書店)など。
『ガリヴァー旅行記』徹底注釈(本文篇・注釈篇)(岩波書店) [単行本]

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強烈な諷刺と奇想天外な空想に満ちみちたスウィフト一代の傑作『ガリヴァー旅行記』。その魅力の源泉に迫るべく、史実考証はもとより、解釈をめぐる初版以来の知見や、テクスト分析、最新の学術的・批評的成果をふまえ、さらにオリジナルな論点や読みをもりこんだ空前の規模の注釈書がここに完成! 研究者・文学ファン必携。富山太佳夫の本文訳に、原田範行、服部典之、武田将明による徹底注釈がつけられた現代の名著。(2分冊 本文篇320頁・注釈篇600頁)。 Amazon.co.jp


ロビンソン・クルーソー (河出文庫) [文庫]

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19歳ではじめて船出をしたロビンソンは、数々の苦難に襲われたあげく、南米の無人島に漂着する。日記を付け、聖書を読み、煙草をくゆらす孤独な日々のなか、彼は安全な住まいを築き、農耕や牧畜を営む工夫をこらす。近代的人間の典型として、多様なジャンルに影響を与え続けるダニエル・デフォーの古典的名作を、抜群に読みやすい武田将明の新訳で。 Amazon.co.jp


イギリス詩人伝(筑摩書房) [単行本]

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イギリス文学史上の巨星と謳われ、弟子ボズウェルによってその際立った個性と創造力とが描き出されたサミュエル・ジョンソン博士。主著として盛名を馳せながらこれまで邦訳で読む機会に恵まれなかった本書は、評伝文学の嚆矢であり、強烈な個性が捉えた17‐18世紀のイギリス詩人群像である。原田範行、渡邊孔二、圓月勝博、吉野由利、武田将明、仙葉豊、小林章夫各氏が翻訳を担当。 Amazon.co.jp

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